へい太郎の世界

医学・薬・臨床試験・読書・子育てなどについて更新中
 
 
カレンダー
06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
最近の記事
カテゴリー
月別アーカイブ
治験の本

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

TOPへ

インフルエンザの予防接種はした方がよいのか 

今日、インフルエンザの予防接種を受けてきた。

さて、インフルエンザの予防接種をしたからと言って、どれだけ効果があるのか疑問に感じている人も多いだろう。
予防接種をしたのにインフルエンザにかかったという話も周りからよく聞くことがある。

今週のNEJM(DECEMBER 14, 2006)に、インフルエンザの予防接種に関する報告が2つ掲載されている。
(どちらの記事もフリーで全文読めます。日本語のアブストラクトはこちらから)


●抗原連続変異により生じたウイルスに対するインフルエンザワクチンの効果 (Efficacy of Influenza Vaccine against Antigenically Drifted Virus

●学校におけるインフルエンザワクチン接種 (School-Based Influenza Vaccination

1つ目の論文では、不活化ワクチンと弱毒生ワクチンの予防効果を評価している。
健康成人を対象としたランダム化プラセボ対照比較試験で評価の時期は2004年10月~12月の米国ミシガン州である。

概略は以下の通りである(引用)。

2004~05 年の冬に,インフルエンザの不活化ワクチンと弱毒生ワクチンを比較する無作為化プラセボ対照試験を実施した.

大部分の流行ウイルスがワクチンウイルスに類似していなかったこのシーズンでは,不活化ワクチンと弱毒生ワクチンの絶対効果は,それぞれ 67~77%と 30~57%であった。

2004~05 年のインフルエンザシーズンにおいて,大部分の流行ウイルスはワクチンウイルスに類似していなかったものの,不活化ワクチンは,健常成人において,検査により確認されたインフルエンザに起因する症候性疾患に対して予防効果を示した.

弱毒生ワクチンもインフルエンザ疾患に対し予防効果を示したが,不活化ワクチンと比べて効果が低かった.



この試験を見る限り、ワクチンの効果はしっかりと示されている。
ちなみに日本では、弱毒生ワクチンは使用されておらず、不活化ワクチンである。

インフルエンザに関する情報としては、国立感染症研究所 感染症情報センターのホームページが詳しい。

また、厚生労働省から今冬のインフルエンザ総合対策について(平成18年度)という見出しで、情報が公開されており、インフルエンザのシーズンを迎えるにあたり、このページはとても参考になる。

この中に簡単なQ&Aもあり、例えば「インフルエンザワクチンはどの程度効果があるのですか?」との質問に対しては、以下のように回答されている。

Q.11: インフルエンザワクチンはどの程度効果があるのですか?

 インフルエンザワクチンの接種により、インフルエンザによる重篤な合併症や死亡を予防し、健康被害を最小限にとどめることが期待されています。ワクチンの効果は、年齢、本人の体調、そのシーズンのインフルエンザの流行株とワクチンに含まれている株の抗原性の一致状況によっても変わります。

 日本における研究では、65歳以上の健常な高齢者については、約45%の発病を阻止し、約80%の死亡を阻止する効果があったという報告があります。小児については、1歳以上で6歳未満の幼児では発病を阻止する効果は約20~30%で、1歳未満の乳児では対象症例数が少なく、効果は明らかでなかったという報告があります。

 なお、インフルエンザワクチンはSARSや高病原性鳥インフルエンザはもちろん、他のウイルスやその他の病原体による「かぜ」(かぜ症候群)には効果はありません。



まだインフルエンザの予防接種を受けていない方、お子さんに受けさせようか悩んでいる方は、このホームページのQ&Aを参考にしてみるのはいかがでしょうか。



スポンサーサイト

TOPへ

コメント















 管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
 
http://heitaroworld.blog44.fc2.com/tb.php/100-1b23f430
ブログ内検索
RSSフィード
リンク
FC2カウンター
臨床試験の教科書
★モニターになる方へ
↓海外治験のモニタリングの参考書ですが、十分勉強になります
- 臨床試験モニタリングガイドブック
↓まず基礎という方はこちらから
- GCP治験とモニタリングの基礎知識
↓カルテの見方を知ろう
- 直接閲覧に必要なカルテの見方―日本医科大学公開講座
- カルテの読み方と基礎知識―Patient profile理解のための

★CRCの業務を学ぶ方へ
↓想定事例が豊富で、参考になること間違いなし。ただし、治験依頼者とは見解が異なる部分もあるかも。
- CRCのための治験110番Q&A〈2006〉
↓業務内容を知りたい方へ
- CRCのための治験業務マニュアル
- CRCのための治験支援業務ガイド
↓業務内容の他に病院ごとの研修制度もわかります
- 医薬品の臨床試験とCRC―これからの創薬と育薬のために

★CRCの認定試験を受ける方へ
↓どちらも試験対策の参考になります
- 新GCP準拠 医療機関の治験実務―CRC・治験従事者教育マニュアル
- 日本臨床薬理学会認定CRCのための研修ガイドライン準拠 CRCテキストブック


★統計解析を勉強したい方へ
↓統計解析に触れるための導入編としてお薦め!
- 統計学のセンス―デザインする視点・データを見る目
- バイオサイエンスの統計学―正しく活用するための実践理論
- 学会・論文発表のための統計学―統計パッケージを誤用しないために

↓どちらも基礎から本格的に統計解析を勉強したい人におすすめ!良書です
- 医学研究における実用統計学
- 医学研究のための統計的方法

★データマネージャーを目指す方へ
- 臨床試験データマネジメント―データ管理の役割と重要性

★メディカルライターを目指す方へ
↓名著!初心者の方はまずこちらから
- 理科系の作文技術
↓この2冊は英語ですが、手元に置いておく価値はあります
- How to Report Statistics in Medicine: Annotated Guidelines for Authors, Editors, and Reviewers (Medical Writing and Communication)
- American Medical Association Manual of Style: A Guide for Authors and Editors (American Medical Association Manual of Style)
フリーエリア
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。