少し前のBMJに薬の動物に対する効果とヒトに対する効果が一致しているのかを評価した論文が報告されていた。
Comparison of treatment effects between animal experiments and clinical trials: systematic review 6種類の薬について、動物試験と臨床試験の成績を比較している。
結果は、動物試験と臨床試験の両方とも効いているもの、動物試験では効いているいているが臨床試験では効いていない(むしろ有害なもの)など、様々であった。
動物試験の成績には、試験の質が低いケースが多いということ、出版バイアスの問題があるとBMJの論文では触れている。どうしてもよい結果の方向にバイアスが入りやすいのである。
種差がある以上、動物試験と臨床試験の成績のずれは避けられないところである。ただ、バイアスによる結果の食い違い(動物試験の成績の過大評価)は、最小限にしていきたいところである。
ちなみに、以下の本の主役、日本発のブロックバスターの薬剤であるスタチンは、この本によると最初は動物(ネズミ)で結果が出なかったタイプである。最終的には他の動物で結果が出せたのだが、場合によっては諦められていたかもしれないのだ。
こういうケースを目の当たりにすると、最終的には臨床試験を実施しないと判断つかないものだと思い知らされる。
世界で一番売れている薬
(amazon)
世界で一番売れている薬(楽天)