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酒量の影響 

「酒量多いと自殺リスク倍増」

との記事がYahooニュースに載っていた。
厚労省研究班の大規模疫学調査により示唆されたとのこと。

内容は、週1回以上飲酒し1日当たりの飲酒量が日本酒3合以上に相当する男性は、時々(月に1-3回)飲酒する程度という男性に比べ自殺の危険性が2・3倍というもの。
そして面白いことに、「全く飲まない」男性のリスクも2・3倍だったようだ。

研究班は「飲まない人で高い理由は不明だが、酒量を適度に減らすことが自殺防止に役立つということは言えそうだ」としている。

過去にも厚生労働省のコホート調査によって飲酒と死因の関連が報告されている。
(Alcohol consumption and all-cause and cancer mortality among middle-aged Japanese men: seven-year follow-up of the JPHC study Cohort I. Japan Public Health Center.Am J Epidemiol. 1999 Dec 1;150(11):1201-7.)
この時も、飲まない人に比べて適度に飲む人の方が、総死亡、がん死亡ともにリスクは小さいという結果であった(酒量が増えると死亡のリスクは増える)。

これらの結果から、全く飲まないよりも飲んだ方がよいと言えるのか?
単純にはそう言えないだろう。

これらの研究デザインは、観察研究である。
飲酒する群と飲酒しない群をランダムに割り付けて、追跡した結果ではないため、どうしてもコントロールとの比較に限界がある。

適度に飲む人のリスクが最も低いということは、違和感のない結果である。なぜなら、適度にお酒が飲めるということは、裏をかえせば、それだけ健康であると言えるからである。一方、全く飲まない人の中には、飲みたくても健康上の問題から飲めない人、つまり何らかの病気を患っている人が含まれている可能性がある。

なにはともあれ、これらの結果から、以下のようなことが言えるだろう。
●酒量が多いのはよくない。
●適量であれば、健康上の問題がない限り、禁酒する必要はない

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