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NNTという指標 

医学論文を読んでいて、NNTという指標を見かけたことはあるだろうか。

NNTとは、Number Needed to Treatの略であり、日本語に直訳すると「治療に必要な患者数」である。

この指標はリスク差の逆数(1÷リスク差)で示されるのだが、その意味するところは、

1人を治療するのにどれくらいの人数が必要になるか

というものである。

例えば、ある薬剤について、5年間の試験が実施され、その時の脳梗塞の発症予防効果を評価するとNNTが50と算出されたとする。この場合の意味するところは、

5年間で50人を治療すると1人の脳梗塞の発症を予防できる

というものである。

この指標の方が、よく耳にするリスク差とかリスク比といった指標よりも、治療効果のイメージがわきやすのではないだろうか。

治療を選ぶ立場としては、NNTという指標を知ることは魅力的である。

例えば、ある薬を服薬していて、その副作用として頭痛に悩まされていたとする。この薬を継続するかどうかは、その薬を飲むことで期待されるメリットとのバランスによるのだろう。NNTが500であったとすると、我慢して飲んでいても、たった500人中1人のみ救えるくらいなので薬を中止すると判断し、NNTが20であれば我慢してでも飲み続けたいと思うかもしれない。

このNNTの大きさがどの程度であれば薬を飲みたいと思うかは、その使用目的にもよるが、人によって大きく異なるのであろう。

ちなみに、有名なPHS(Physicians’ Health Study)のアスピリン隔日投与の心筋梗塞予防に対する5年間のNNTは110とのことである。

皆さんは、この値についてどう思いますか。

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コメント
海堂尊氏の小説「チーム・バチスタの栄光」からの抜粋です。
『死は、特別なものじゃない。病に倒れるということは、無に還れという天からの指令です。それをヒトの力でねじまげようとする方が傲慢(ごうまん)だ』
『そんなヤツには、医師の資格はない』
『そうですね。でもそれを言うなら、本当に医師の資格を持っているヤツがいるか、と問うことの方が先でしょう。(略)大部分のヤツは、食っていくために医者をやっている』

医療って難しいな~矛盾を一杯抱えているうえで、私たちが生きているんだなということを、改めて考えさせられた気がしました。
http://blog.livedoor.jp/tarotohachinosu/
さくらさん
コメントありがとうございます。

ほんと医療は難しいですね。

病に倒れることは無に帰れという天からの指令で、ヒトの力でねじまげるようとすることは傲慢なのかもしれない

という言葉は心に響きますね。考えさせられます。

これに対しては、考え方をかえると、

医学が進歩したゆえに治せるようになった病にかかっても、それはまだ生き残れという天からの指令です

ともとれるかもしれないと思いました。














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