膨大な量の医学論文が日々公表されている。
システマティック・レビュー―エビデンスをまとめてつたえる
(こちらもおすすめの参考書)によると、毎年200万を超える論文が2万以上の生物医学系の雑誌に公表されているとのことである。
あまりの膨大な量にイメージしにくいが、
システマティック・レビュー―エビデンスをまとめてつたえる
の中で、例として、1992年にBMJとNEJMで合せて1100の論文(約4400ページ)が報告されていることから200万の論文を積み重ねた場合を推測すると、およそ500メートルの高さになると説明されている。
毎年、500メートルの高さの論文とは、ものすごい量である。
東京タワーの高さは333メートルであるので、それ以上の高さを論文が積み重なる姿を想像するとインパクトあるであろう。
(ちなみに、2011年に開業予定の新東京タワーの高さは、610メートルで、電波塔としては世界一となる予定)
これまで出されている医学論文の数は、どれほどのものか(何メートルになるのか)わからないが、こうなると必要な論文を効率よく見つけるということが、いかに重要であるかということを感じる。また、近年はEBMの時代であるので、さらにはエビデンスとして有用な論文を見つけ、アクセスすることが必要なスキルとなってくる。
エビデンスのレベルは、以前
「エビデンスの強さ」と「試験の方法」という記事で説明したとおり、そのデータの得られ方(試験の方法)に依存するが、エビデンスの少ない領域では、レベルとして低いものであっても、それはそれで有用な情報となる。
さて、前置きが長くなったが、今回の本題である。
注目する領域のエビデンスに効率よくアクセスする方法は、まずはその領域の診療ガイドラインを読むことである。
日々エビデンスは作られていくので、特に診療ガイドラインが古いものであると、必ずしも現状を現しているものではなくなるが、少なくとも作成時点までのエビデンスは整理されているものである。
まず診療ガイドラインに目を通した後で、ガイドライン作成後に新たにエビデンスが出されているのか論文を探すと効率的であると思う。
そして、今回おすすめしたいホームページは
Minds。
無料で利用できるので、ここから日本の各領域の診療ガイドラインにアクセスできる。
是非ご利用してみてください。